キャンプの夜、皆さんはどんなことをしていますか?

夜もキャンプのゴールデンタイム。
特別な道具がなくても、夜の森を楽しめる方法をお教えしましょう😄
夜こそキャンプの醍醐味。大人が楽しみたい道具いらずの自然遊び
日常の暮らしの中では、夜はだいたい室内にいることが多いですよね。
キャンプというと、昼間のアクティブな遊びや、バーベキューなどの野外料理をメインで考えがちですが、夜も楽しめることがたくさん!
せっかくの夜の自然、子どもだけでなく、親子で、または大人だけでも楽しめる方法があります。

ただし、夜は昼間よりも危険です。安全には十分に注意してください。「ひとりで行かない」「道をそれない」「危険な植物・動物」「転落」などにご注意を!
日常では味わえない夜の自然
夜の森。
大人でもめったに入ることはないですよね?
本当の暗闇
明かりがほとんどない環境に身を置くことなど、そうめったにあることではありません。
夜の自然は昼間とはまた違った姿を見せてくれます。
月の明かりに照らされた、妖麗に光るツヤツヤの葉、星空に伸びる背の高い枝・・・。
夜に活動を始める生き物も多いものです。
そんな「非日常の体験」、せっかく来たのですから、味わってみましょうよ。
仲間と談笑もいい!自然を楽しむ時間にしよう
仲間と楽しく来たキャンプ。
しゃべり尽くしたいものです。
野外でじっくり話をするからこそできる話もあります。
その開放感で、場が盛り上がりますね。
まはひとりで来たソロキャンプでも、ちびりちびりと飲む酒、その時間のなんと有意義なこと。
そんな夜も何ごとにも代えがたい時間です。
夜を味わうならネイチャーゲーム
ネイチャーゲームには、夜だからこそもっと自然を楽しめるアクティビティがあります。
誰でもどこても手軽に遊べるネイチャーゲームは、「そのとおり」にするだけで、自然を深く楽しめるのです。
「自然のことなんて何も知らなくて」って言う方多いですが、ネイチャーゲームは自然の知識はいりません。
最低限、安全だけには注意すれば、楽しむことができるのです。
夜にピッタリなネイチャーゲームの3例
夜ならではのとっておきのネイチャーゲームを3つ、ご紹介しましょう。
サイレントウォーク
静かな夜の森。
昼間に警戒していた生き物たちも、暗闇では警戒を解いて、活動を始めるものも多いです。
そんな森に、人間がお邪魔するわけです。
この〈サイレントウォーク〉は言葉を発せずに、一緒に歩く仲間と意思疎通をします。
2人ペアで森を歩きます。
ゆっくり観察しながら歩きましょう。
見つけた自然界のビックリや、美しいもの、珍しいもの、ヘンな形・・・。
そんなものを見つけたら、「バディ」に教えてあげたいですよね?
でもこのゲームでは、言葉を使ってはいけないんです😊
身振り手振りで相手に、その見せたいものを伝えます。
伝えられたほうも、大きくうなづくとか、びっくり顔をするとか、大きめの反応をしてあげましょう。
ある夜の草原、一緒に歩いていた人が手招きをするので、寄っていってみました。
指差す先を見ると、トノサマバッタが、葉っぱをムシャムシャ食べているのです。
近くによっても逃げず、お食事時間は続きます。
カヤでしょうか、長いはっぱに留まって、端っこから丁寧にムシャムシャやってました。
夜はともだち
夜の森をひとりで体験するアクティビティです。
大丈夫!ちゃんと仲間が近くにいる状態でやります。
明るいうちにリーダー役が下見を十分にして、どの場所で夜を味わうか、人数分の「居場所」を決めておきます。
車や人が通ることのない、トレッキングコースなどの道がいいでしょう。
夜の間しばらくそこにいても危険でないか、転落したりしないか、危険な植物などがないか、明るうちに確認を必ずしておいてください。
そして夜。すっかり暗くなるまで待ち、決めておいた場所へみんなで向かいます。
持ち物は、小さなライトと、1人が座れるレジャーシートです。
ライトはできるだけ使いません。
暗闇に目が慣れるために点けません。
足元の安全に心配があるときに、足元だけをそっと照らします。
決めていた場所までみんなで来たら、1人ずつその場所に座ります。
リーダー役の人が、ひとりずつ森の中に「置いてゆく」のです。
座る場所をライトで一旦照らし、危険がないか最終確認をしてください。
そして、そこに座ります。
大丈夫、リーダー役の人は、必ず後で迎えに行くことを約束してください。
ひとりでじっと森の中で過ごします。
ライトは点けません。
暗闇を楽しみましょう!
ワサワサと吹く風の音が聞こえるかもしれません。
季節によっては虫の声がするでしょう。
森の香りは昼間とはまた違うのものです。
じっくり夜の森の中ですごすと、図らずも自分と向き合うことにもなります。
日頃の暮らし、喧騒に飲み込まれそうな毎日。
周囲の人達とのやりとり。
自分が考えていること。
夢や野望、感謝、大切にしたいこと・・・
いろいろです。
15分ぐらい経ったらリーダー役の人が、迎えに行きましょう。
一人ひとりの座ってる場所まで行き、全員でスタート地点まで帰ります。
必ず全員帰ってきたか、人数を確認することを忘れないでくださいね。
帰ってきたら、互いの感想を語り合う時間をとると、想いが倍増します。
気の置けない仲間との心の語り合いの時間になることと思います。
注意があります。
何度も書くようですが、安全や行方不明には注意すること。
それから、あたりの森をライトで照らさないようにしましょう。
見えなくても、夜に活動している生き物がいることを忘れてはいけません。
ストレスのある住みにくい場所には、生き物も敬遠して、もう住まなくなってしまうことさえあります。
サンセットウォッチ
夜がやってくる様子を観察してみましょう!
日頃にはできないことですね。
下にあるようなチェックリストを紙に書いて、1人1枚持ち、夕方から夜になる時間を楽しみます。
✅鳥がねぐらに帰る
✅昼間とは風の向きが変わる
✅教会の鐘がなる
✅太陽が沈む
✅一番星が見え始める
✅街の明かりが灯り始める
✅虫が鳴き始める
✅空気が冷たくなる
✅あたりの色がモノクロになる
✅星座がわかるようになる
リストは、行く場所によって、自分たちなりに作っていいでしょう。
夜は昼間より思ったより寒くなるので、上着を持ち、帰るときのためのライト、上に書いたリストとペンを持って、過ごしやすい場所で夜を待ちます。
会話はせずに、静かに夜がやってくるのを観察しましょう。
数年前近くの自然の家の展望所で、この〈サンセットウォッチ〉をやったことがあります。
座っていると、後ろで足音がしました。
「トットットット」
だんだん近づいています。
周りに座っている仲間もそれに気がついているのでしょうが、声は上げません。
「トットットット」
明らかに四足の、野生の生き物です。
夕方を楽しむ、またとない体験がそこにはあります。
夜の森の楽しみ まとめ
夜の自然を楽しむ例として、ネイチャーゲームを3つ紹介しました。
〈サイレントウォーク〉
〈夜はともだち〉
〈サンセットウォッチ〉
夜は毎日やってきますが、こんな貴重な体験ができるのはキャンプならではの楽しみ方です。
昼間にできるネイチャーゲームも、夜にやってみるとまた趣が異なるものです。
自然はいいですね。
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