「ジージー」「カサカサ」「ギラギラ」「そよそよ」散歩しながら、五感で感じることを言葉にしてみましょう。遠くで聞こえる犬の声は、「ワンワン」と言うより、「ウォンウォン」という感じです。言葉を重ねると、感じた状況を表しやすいですね。
言葉にすることで、感じよう感じようと意識が周りに向きます。今起きていることを何かに記録でもするかのように、言葉を重ねてゆきます。「今」に集中している状態ともいえるでしょう。今感じていることを言葉にするのですから、意識は過去や未来には映りにくくなります。
しかし、言葉にすることを頑張りすぎると、周りを感じることがおろそかになってくることに気がつきます。感じることより、言葉にすることの方にエネルギーや意識が傾き過ぎるのです。そんな時は、言葉にするのをやめて、感じたことに気づく自分を意識するだけでも構いません。
今朝、まだ暗い散歩道。音と言えば「ジーッ」と鳴き続ける虫の声のみ。ときおり葉っぱの落ちる音が「カラカラ」と聞こえます。「ピッピッ」と鳥の声。街灯に照らされた大きな葉っぱが「キラキラ」と輝いています。キンモクセイの香りが「フワフワ」、いつの間にか「ヒューヒュー」と肌をこする風が抜けてゆきました。
自然の中を五感で感じ、感じたことを重ね言葉で表してみましょう。ひとりでもできますが、2人以上で歩きながらやると、お互いの感性が感じられて楽しいですよ。
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