大人になると子どもや他人に対して、つい禁止語を言ってしまいますね。「走らないで!」「それ汚いから触っちゃだめ」・・・。などと数えらくえたらど、数えたらキリがありません。
さてこの間、あるショッピングモールの駐車場で見かけた光景です。7〜8歳の女の子がタンポポの綿毛を大事そうに持っています。皆さんも思い出してみてください、タンポポの子どもの頃の魅力を。僕は酸欠になるぐらいあちこちのタンポポの綿毛を飛ばし回ったこともあります。その女の子のお父さんが言うのです。「車の中に追って行くなよー」って。
僕は子育ても終わり、ある程度の余裕ができてきた今でこそ言えることですが、こんな時、自由にさせてあげて欲しいと思うものです。もちろん程度の問題はありますが、タンポポの綿毛が車の中に散乱しようと、家に持ち込まれようといいじゃないかと思うのです。車の掃除をする引き換えに、その子どもの素敵な体験の機会が作られるのです。
僕が好きなレイチェルカーソンの「センスオブワンダー」に書かれている甥っ子のロジャーを思い出します。荒れた海に2人で出かけ、海岸からそれを味わうシーン。月夜の静けさの中で、声を頼りに虫を探すシーン。「彼の失った睡眠時間以上に、得たものの大きさを実感する」と書かれています。人間を育むチャンスを活かしたいですね。
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